記憶の桜 -栄枯幻世-
何か、涼に名前を呼んでもらうと、他の人とは違う感じがする。
女の子らしい柔らかさがあるというか、何というか…。
「何だ、平助。見惚れてんのか?」
「な、何だよ、左之さん!んな訳無いだろ!」
「平助、顔赤いよ?」
総司は土方さんに掴まれ、崩れていた襟を直しながら、オレにちょっかいを出して来る。
左之さんと総司に弄れたオレはそっぽを向いた。
何だよ、2人だって顔赤いじゃんか!
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