記憶の桜 -栄枯幻世-


「はっ!?」




私はあまりの突然の事に、呆気を取られてしまう。




今、何と…?




「鈴蘭姐さん!そう簡単に芸妓姿にさせたら、あかんとちゃうの?」




白百合さんがそう言うが、彼女はその言葉を無視し、私の方しか見ていない。




「うちが良いゆうたら、良いんよ!」




「あの…、鈴蘭さん…」




鈴蘭さんは私の意思を聞かず、私は半ば強制的に衣装部屋に連れて行かれた。








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