記憶の桜 -栄枯幻世-


「ほな、仕方ありまへんな…」



そう言って、鈴蘭さんはお座敷の襖を開けた。




何する気なの?




「土方はん、ちょっとよろしゅおすか?」



はっ?土方さん?




まさか…。




「涼はんの着物脱がすの、手伝ってくれまへん?」






< 166 / 412 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop