記憶の桜 -栄枯幻世-


「貴様ぁっ!」




尾崎を殺してやりたいのに、土方さんが後ろからの拘束を解いてくれない。




「涼、落ち着け!!」




落ち着いてなんかいられない。



ずっと探していた仇の男を…、やっと…、やっと見つけられたのに…。




「良い顔だ、葛葉の娘。憎しみに染まった顔をまた拝む日は、そう遠くない…」




そう言うと、尾崎は私に背を向けた。







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