記憶の桜 -栄枯幻世-


「い、痛いですよ、土方さん。それとも、豊玉さんって呼んだ方が良いですか?」




豊玉って…、まさか…っ!?




「豊玉発句集って、土方さんの私物!?」




「声がでけぇ!」




彼は沖田さんの頭をぐりぐりしたまま、顔を赤くして、私を睨んで来た。




私は慌てて、口を紡いだ。




まさか、土方さんが発句の趣味があるなんて…。



意外…。







< 303 / 412 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop