記憶の桜 -栄枯幻世-
【土方】


その晩。




俺は斎藤を部屋に呼んだ。




「伊東達はどうだ?」




俺は火鉢に手を当てながら、斎藤に問う。




「依然、腕利きの隊士を募っています」




やはり、奴は新選組を離隊しようとしているのだろうか。




元々、伊東は尊王派のような考えの持ち主だ。




佐幕派の俺達とは相容れないだろう。




でも、近藤さんはすっかり奴に心酔してるみてぇだし…。





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