記憶の桜 -栄枯幻世-


「副長…、彼らは離隊するつもりなのでしょうか?」




「…かもしれねぇな。そこでだ。斎藤、お前には間者としてあっちに行ってもらいたい」




斎藤は動揺を隠せずにいる。




間者はこいつにしか頼めねぇ事だ。




他の奴らだと、顔に出やすくて間者には向かねぇ。




斎藤なら自分を偽り、間者としてやってくれるだろう。








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