記憶の桜 -栄枯幻世-


「…分かりました」




「離れていても、俺達は仲間だ。だから、事が済んだら、帰って来い」




「はい」




斎藤は小さく笑うと、部屋を出て行った。




奴らが離隊するのは、近日中だろうな。




あいつはどう思うだろうか?




俺は頭によぎったあいつの事が気になり、あいつの部屋に向かった。




部屋に入ると、あいつ…、涼は寝息を立てて、眠っていた。







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