あたしの彼は『ヒドイ男』
「わぁ、綺麗だね」
「えり子、この中だったらどれが好き?」
「うーん、これかなぁ」
丸みを帯びたプラチナに、小さめのダイヤがはまったものを指さす。
ダイヤの周りに施された細工が、お姫様のティアラみたいでかわいい。
「やっぱりえり子はこういうかわいいの好きだよね」
「ミナはどれが好き?」
「私はシンプルなのがいいなぁ。彼氏とお揃いで付けられるようなデザインの」
そう言いながら、ミナは四角いダイヤのシンプルなデザインの指輪を指す。
「彼氏とお揃いって……、まさかミナ結婚するの!?」
二十五歳の私とミナ。
確かに結婚適齢期だし、同い年の友達の中にはもう結婚した子もいるけど、一番の仲良しのミナが結婚するなんて……!