あたしの彼は『ヒドイ男』
プシュ。
ひと気のない夜の公園に、アルミ缶のプルタブを開ける音がやけに大きく響いた。
飲みなれないアルコール。
一口飲んで、その苦さに顔を歪めた。
「にが……」
ビールなんてやめて、せめて缶チューハイにすればよかった。
ヤケ酒に買ったビールすらまともに飲めない情けない自分に、大きなため息をつく。
カズとケンカをした時は、いつもミナの部屋に転がり込んでいたのに、こんなことになるなんて。
スマホの電話帳をスクロールして、一晩泊めてくれそうな友達を探したけど、実家暮らしや同棲中の友達しか見当たらず、諦めて電源を落とす。
「孤独だなぁ……」
座ったベンチの冷たさが、スカート越しに伝わって来て、悲しくて涙がこみ上げてくる。