あたしの彼は『ヒドイ男』
公園のベンチにふたり並んで座り、秋の夜空を見上げると、薄い雲の切れ間から、カシオペア座がかすかに見えた。
私がヤケ酒用に買ったビールを、かわりにミナが飲みながら、ぽつりぽつりと話しをしてくれた。
「私がお節介なことをしちゃったから、えり子に誤解させちゃったね」
「誤解……?」
「どうしても今日、これを届けたくてさ」
そう言って差し出したのは、上品で綺麗なお店のロゴが刻印された紙袋。
中を覗くとリボンのかかった小さな箱が入っていた。
「これ……」
この小さな箱の中に、なにが入ってるかなんて、女の子ならだれだってわかる。
まさか、これをカズが……?
ぽかんとしてミナの顔を見ると、口元に人差し指を押し当て笑われた。