レッスン ~甘い恋の手ほどき~


「絶対にお前を泣かせたりしない」


彼はそう言ってくれた。
だけど――。



修二さんと、あの女が抱き合う光景がまたチラついてしまう。
全身に鳥肌が立って、気分が悪くなる。

彼を信じたい。だけど……怖い。


私は皆に気付かれないように、そっと部屋を出た。




給湯室で歯を食いしばる。

彼と交わした、キスを思い出して泣きそうになってしまった。



私は、ダメな女。
何も――何一つ、持っていない。西川さんのような美貌も、名誉も地位も……。

私はダメな……。






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