レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「華帆!」
その声は、電話からじゃなくて……。
「――悠人、さん」
彼が私の元まで勢いよく駆けつけてきて、少し乱暴に抱きしめる。
「よかった、無事で」
彼の匂いがする。彼の鼓動を感じる――。
「また、一人で泣いてる」
そうだった。
彼の声を聞いて、泣いてしまったんだったっけ。
彼が両手で頬を包んで、涙を拭う。
「どうして? どうしてここへ?」
「今日は、俺ん家、来ないと思ったから。だけど今日も伝えたい。華帆、好きだ」
好き――。
だけど、悠人さんは彼女と一緒に……。