レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「今日、正式に断ってきた。もしかしたら、会社を追い出されるかもしれないけど、それでもいいか?」
「えっ?」
「それでも、華帆が欲しいんだ」
彼の言葉に、一瞬耳を疑う。
今、なんて? 彼の言葉が、理解できない。だって、そんなことしたら、彼の一生は……。
「そんなの……そんなのダメです。だって部の皆だって、悠人さんを必要としてる。会社だって……お父さまや、お爺様だって、悠人さんを……」
思わず、彼のスーツの裾をつかみながら、そう口にする。
「華帆は、必要とはしてくれないのか?」
その言葉に、完全に箍(たが)が外れてしまう。