レッスン ~甘い恋の手ほどき~


気がつけば、西日が赤く差し込んでいた。


もう、こんな時間。

修二さんとの思い出に浸らないように気を付けていたのに、それでもやっぱりいろんなものが胸にこみ上げて来て。




ピンポン

突然鳴ったチャイムに驚いて、ドアホンを取る。



「――華帆。いるんだろ。開けてくれ」

「修二……さん」



仕事が終わったら連絡すると言っていた彼。
それなのに、もう。



どうやって向き合ったらいいのか、本当のところは分からなくて。

深谷さんは、近くにいてやるから、連絡をと言っていた。
でも、この時間じゃ、まだ会社に違いなくて。





< 98 / 253 >

この作品をシェア

pagetop