SCHUTZENGEL ~守護天使~
「暗黒の王?」
俺がそれに選ばれたって?
なに言ってるんだ?
とても現実的とは思えない彼女の説明に頭が沸騰しそうだ。
街灯から外れて佇む彼女は薄暗いなか、ぼんやりと青白い光をまとっているようだった。
「百年前に存在していた王は自分たちの世界だけでは飽きたらず、人間界をも支配しようと目論んだ、その魔王をとある人物が滅ぼしたの」
女はひと呼吸置き、当惑したままの男を一瞥(いちべつ)した。
「前王は人間だった」
「え!?」
「些細なきっかけでそいつは魔物に身をやつし、王にまで上り詰めた。だから奴らは待っているのよ、魔物の力の源である負(マイナス)エネルギーを最も体の中に取り込める人間を」
そこに本人の性格や性質は含まれない。
悪人であろうと善人であろうと、魔王になれる素質を有する。
俺がそれに選ばれたって?
なに言ってるんだ?
とても現実的とは思えない彼女の説明に頭が沸騰しそうだ。
街灯から外れて佇む彼女は薄暗いなか、ぼんやりと青白い光をまとっているようだった。
「百年前に存在していた王は自分たちの世界だけでは飽きたらず、人間界をも支配しようと目論んだ、その魔王をとある人物が滅ぼしたの」
女はひと呼吸置き、当惑したままの男を一瞥(いちべつ)した。
「前王は人間だった」
「え!?」
「些細なきっかけでそいつは魔物に身をやつし、王にまで上り詰めた。だから奴らは待っているのよ、魔物の力の源である負(マイナス)エネルギーを最も体の中に取り込める人間を」
そこに本人の性格や性質は含まれない。
悪人であろうと善人であろうと、魔王になれる素質を有する。