SCHUTZENGEL ~守護天使~
「何が言いたい」
男は若干、苛つき気味に壁にもたれかかる。
神殿の入り口には二本の剣が交わる紋章が刻まれており、男の住む建物ではあるがここにいる事はほとんどない。
「それがこんな結果になるなんて、私はどうすれば──」
「俺が知るか」
手で顔を覆うエルミに冷たく発し、彼女の向かいのソファに腰掛けた。
冷ややかな言葉を吐きかけながら、そのまま立ち去らない所が彼らしい優しさだ。
「闇の王アレキサンダー。あなたの上位にあたるデイトリアに私は──」
「奴のことは放っておけ、どうせ気にしとらん。でなきゃ人間界なんぞで暮らせるか」
鼻を鳴らして言い放つアレキサンダーにエルミは苦く笑みを浮かべた。
男は若干、苛つき気味に壁にもたれかかる。
神殿の入り口には二本の剣が交わる紋章が刻まれており、男の住む建物ではあるがここにいる事はほとんどない。
「それがこんな結果になるなんて、私はどうすれば──」
「俺が知るか」
手で顔を覆うエルミに冷たく発し、彼女の向かいのソファに腰掛けた。
冷ややかな言葉を吐きかけながら、そのまま立ち去らない所が彼らしい優しさだ。
「闇の王アレキサンダー。あなたの上位にあたるデイトリアに私は──」
「奴のことは放っておけ、どうせ気にしとらん。でなきゃ人間界なんぞで暮らせるか」
鼻を鳴らして言い放つアレキサンダーにエルミは苦く笑みを浮かべた。