Tricksters2ッ
ゼンが俺から手を放して、高級ホテル街をまた歩きだす。
「おまえも、一回親父と話し合ってみたほうがいいよ。ユカリさん紹介すればいいじゃん」
「淳一と違って簡単じゃない……」
「俺だって、簡単じゃねーよ! 李花の親父は俺を詐欺師だと思ってるし、問題はばあちゃんだよ! いつの間にか藍莉の野郎がばあちゃんに近づいてるし」
「藍莉……、そうだ俺のフィアンセちゃん呼んでくれよ。明日来てもらわないと困る」
「本気で結婚すんのかよ!」
「……藍莉には来てもらわなきゃ困る。人質にする。いいから呼べ」
ひ、人質だったんだ……? 藍莉の逆上する顔が目に浮かんだ。
人質発言は、俺の中だけに留めとこう。