Tricksters2ッ
「李花、こっち来い」
広げた腕に、李花がぴったりとおさまった。
可愛い奴……
「キスしていいか?」
「やだ……そんなのきかないでよ。意地悪」
恥ずかしそうに困った顔する李花。
頬にキスしてから、唇にキス。
「李花となら、いい夫婦になれそう。頼りなくて、ごめんな……あっさりクビきられちまった」
「じゅんちゃん……」
あんな会社、こっちから辞めてやるって思ってたのにな。
それなりに、一生懸命やってきたのにな……
「ゼン所長も、きっと何か色々考えがあるんだよ」
「わかってる……はい、キスに集中」