透明水彩

「叔母さん、2人とちょっと散歩してくるね。」

「あら、そう。たまに外に出るのも、いい気分転換になるわね。」

「うん。……じゃあ行ってきまーす。」


キッチンで昼食作りに取り掛かっていた叔母さんと短い会話を交わした後、2人に続いて外に出る。

玄関を出た瞬間、身体に纏わり付く初夏の空気。柔らかな温かさが身体を包み込む。

約2週間ぶりの外にはあまりにも青々とした空が広がっており、大きく深呼吸をすれば新鮮な空気が肺を満たした。


「さーて。んじゃ、とりあえず公園にでも行ってみる?」

「俺はどこでもいいよ。」

「あたしも。藍香に任せる。」

「そ? なら行こうか。」


太陽が明るく照らす下、3人並んで歩きだす。公園に行くのも久しぶりだな、なんて思いつつ、2人と一緒に居ることで、温かくて柔らかな安心感が胸に広がっていくのを感じた。
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