透明水彩

「いいよ、もちろん。……あたしも、叔父さんに言いたいことがあるから。」


だから、決めた。
……というか、ようやく決心がついた、と言った方が正しいのかもしれない。


「俺に言いたいこと……?何だい?」


不思議そうにあたしを見つめる叔父さんを見つめ返し、あたしは気持ちを落ち着かせるように小さく息を吐く。そして、ゆっくりと口を開いた。


「…うん。あたし、お父さんが言う“安全な世界”に、行くことにしたよ。」

「え…?」


一瞬、驚いたように目を見開く叔父さんを尻目に、あたしは微かに口角を上げた。

でも、叔父さんが驚くのも無理ないのかもしれない。だってあたし、頑なに拒否ってたし。手紙の内容だって、今日の事件があるまでは半信半疑だった。


「……美凪ちゃん、いいのかい?」

「うん、決めた。」


だけどもう、決めたの。
今日、決断した。
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