透明水彩

みんな、って誰?
誰が、あたしを待ってるって?

戸惑うあたしを見て何が楽しいのか、相変わらずな笑みを浮かべたままの湊。そんな彼と少年に連れられ、あたしは一際大きなドアの部屋に入室せざるを得なかった。


「え………?」


そして足を踏み入れたその部屋は、どうやらリビングを兼ねた大広間のようで。大きなテーブルを囲み、数人が椅子に腰掛けている。

けれどそんなことより、その部屋に入った瞬間視界に映ったその人物達の姿に、あたしの中に渦巻いていた問いや疑問は全て、一瞬のうちに忘れ去られてしまった。


「よぉ、美凪。」


え、どうして……?


「元気そうだね。」


何で……?


「本当に、美凪だ……。」


何で、みんな……


「待っていたよ、美凪ちゃん。」


どうして、ここに………?
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