透明水彩

そして、刹那。


「ああ。…――そのリングは美凪ちゃん、何時如何なる時も、君と一緒に存在する。」


紡がれた言葉に、思わず首を傾げた。
リングが、あたしと存在するって?
あたしが所持している、それとは違うの?

困惑するあたしに構うことなく、叔父さんは続ける。


「そして対象を燃やす…すなわちリングの使用、波動のエネルギー変換は、美凪ちゃんの命を削るのと大差ない行為だ。」


命を、削る……?


「波動エネルギーの超過消耗は、美凪ちゃんの死を意味するということだよ。……まぁこれは、思いがけない副作用みたいなものだったらしいがね。」


…――そっか。死ぬのは相手だけじゃなくて、自分もか。

そんな風に思いながら、ふと思い出す昨日の自分。
刺客を燃やした後、あの状況でいきなりぶっ倒れた原因はここにあったのかと、妙に納得した。

けれど簡単に人を殺めてしまうような代物だ。使用することによって自分自身にそれ相応の対価があってもおかしくはない。
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