オレはそんな彼女に恋をした    ~地獄鬼の襲来!~ [完]

「家ついたら起こしてあげるから寝てるといいよ」



その言葉にうなずくとすぐに燐は寝息を立て眠った

それを見た焔は車にのっていた上着を燐にかけた

そして車を発進させ、ゆっくりと家に向かった










車を走らせて20分。

焔は燐を起こしていた




「燐、ついたよ」

「もう少し・・・寝る・・・」


眠くて起きれないとばかりに燐はそう言った

それに困ったように焔は燐を見た。




「部屋に移動してから寝てくれよ、燐。こんなとこで寝てると風邪ひくよ?」




焔がやさしく声をかけるものの燐は全く起きる気配がない

それどころかまた寝息を立てて眠ってしまった

そんな燐を見ながら相当疲れているのだなと思った。

しかたがないので焔はおんぶして部屋に連れて行くことにした

普段はわがままも弱音も吐かない燐が久し振りに何気ない甘えを見せた

焔にはそれがうれしかった
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