ちょこれーと


「だって…年下ってなんだか頼りなくない?その点、年上ってやっぱりいざって時に頼れるしね」


「年下と付き合って失敗したとか?」


「ううん、なんとなくだけど…でもやっぱり無理かな~」


その言葉に、青柳君の目の色が少し…ほんの少し変わった気がした。



「経験もないくせに、よくいいますね。」


「ないけど…だって、年上のほうが落ち着きあるし…経験も豊富だし、何より甘えさせてくれるじゃない?」


「そうですかね?」


「そうだよ~そりゃぁ、10人も20人もの人と付き合ったわけじゃないけど…一応経験はしてきたし…」


「じゃぁ、試してみませんか?」


口角を少しだけあげて、
青柳君は意地悪そうに言う


「は?試す?何を?」


「『年下の男』を、俺で。」


「…な、何言ってるのよ!何であんたとなんか…」


慌てて、そう答える私の腕を青柳君はつかみ、立ち上がらせると
そのままタクシーに乗せられた。




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