ちょこれーと

はぁぁ、と息をつき、椅子の背もたれに寄りかかる。


「終わった~」

腕を伸ばし、
壁にかかっている時計に目をやると


11時を指していた。


「あ、終わりましたか?」


「あ、うん。青柳君は?」


「今。最後のメール打ってる所です。」


「焦んないで、ゆっくりどうぞ」

そう言った私に、彼はうなずいて、
パソコンの画面に目をやった。



それから、数分後
青柳君も無事に仕事を終えて

会社近くの
昼はランチのおいしい洋食屋さん
夜は、おしゃれな洋風居酒屋に入った。


週末だったこともあって、お酒を頼んだ。
それが、失敗の原因だったらしい。


すきっ腹に、ワインが効いてきたなぁ~


なんて思った時には、出来上がる直前で…

ほわ~んとした私に、青柳君が尋ねてきた。


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