最後の恋


そこはたくさんの人が集まる遊園地内のイベント広場で。

そして、みんなが空を見上げるように上を向いていた。


「雪?」


私も同じように空を見上げると、小さな粉雪がハラハラと舞い落ちてきた。


「今日ここに来た目的はこれ」


隣に立つ椎名は繋いでいた手にギュッと力を入れながら私を見下ろした。


「クリスマスまでの週末は毎週このイベントやってるらしくて。この前莉奈さん雪降った日、空見ながら手のひらに雪乗せようとしてたやろ?」


「あ…うん」

「もしかしたら雪好きなんかな?とか勝手に想像してて。色々調べたら人工雪やけど光と音のロマンチックコラボレーションとか?なんかそんなん載ってたから…連れてきたいなって、思ったっていうか」


少し照れたようにはにかんだ椎名に、胸がキューッと締め付けられていく。

もう一度見上げると、降り注ぐ雪がいろんな光に照らされてキラキラ輝いていて。

まるで時間が止まったみたいに、私はただただ聴こえてくるクリスマスソングに耳を澄ませた。

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