最後の恋


「あ、可愛いっすね」

「人気なんですよ、今」

「そうなんすか?」


楽しそうに店員に言われるがまま次から次に椎名はアクセサリーを見せられている。



だけど全然気分が乗らない。


「やっぱりいいよ、またにしよう」

「でも」

「だからいいって」

「だってせっかくやし」

「いいってば!ホントに」


気がついたら声を荒げてそう言ってしまっていて。


「すいません、また来ます」


椎名はそんな私を気にしてか、すぐにお店から連れ出してくれた。


「ごめん、椎名」


バカみたいだ。

店員のちょっとした態度でこんなにも苛立っている自分が本当に情けなくてたまらない。


「何かあったん?」

「えっ…」

「何かいつもの莉奈さんじゃない」


いつもの…私じゃない?


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