最後の恋
「ごめん、言ってしまって」
外に出ると、すぐに椎名に謝られた。
「ううん、隠せないよあの状況じゃ。それに…言わなきゃって思ってたから」
「そっか…」
少し開いた距離。
歩きだしてからもその距離はなかなか埋まらなくて。
繋がらない手と手が何だか寂しかった。
街中をブラブラしていても雑貨屋やシューズショップに入っても、ぎこちない。
椎名はあまり笑っていなかった。
いつもはよく笑う。
バカみたいにお喋りで、無邪気で。
だけど今は…まるで違う人みたいだった。
やっぱり私の言ったこと気にしてる?
それともさっきの早川さんに言われたことを考えてるの?
ぼーっとしている椎名をみていると、私の頭の中には嫌なことしか浮かんでこない。
プレッシャー?
やっぱり感じちゃったよね…