水晶の涙
「じゃあ行くわよ…」
ユリ先生は今までと同様、ラリマーをルビーに近づける。
「波動を、感じて」
そして瞼を閉じ、そう言った。
ーポッチャン。
「…………」
また、だ。
そう思ったけど、今度はそれを口にはしなかった。
「…凄く惜しいわね。6になりそうなんだけど…浄化能力はギリギリ5」
ユリ先生の言葉に、回りの男の子や女の子がざわついた。
「6になりそうな5って……」
「か、かなり凄いんじゃ…」
…ざわつくのは当たり前だった。
だって、浄化能力1〜3が一般の平均。
4は、それを少し上回る位の力。
そしてそれ以上の5〜6になると、浄化能力は格段に上がる。
それは、回りからは特別扱いをされる程のもので……とても貴重な存在だ。
「カイ君、凄い!」
皆がカイ君に注目する中。
「だろ?」
嬉しそうに
カイ君は満面の笑顔で笑っていた。