水晶の涙
「じゃあ、次の人ねー」
ユリ先生は病院の女医が病人を診察する時のようは感じで、次の人の石も、その次の人の石も……と、同じ様にどんどん浄化能力を測り出した。
ーポチャン。
…その度に、また水の滴る音がする。
「…カイ君、何か音がしない?」
「音?…どんな」
「水が、滴る時みたいな……」
「…いや、しないな」
カイ君のその答えに首を傾げた。
だって、私にはこんなにハッキリと聞こえるのに、何で聞こえていないの?
…そう思ったのだけれど。
カイ君以外の人たちの、この教室の中の私以外の生徒にはどうやら聞こえていない様だったので、ますます首を傾げる。
「……浄化能力2ね。はい次ー」
「…いよいよ、俺の番だな」
そしてついに、カイ君の番になった。
「貴方の持ち石は…ルビーね。別名は紅玉で合ってる?」
「はい、合ってます」
首を縦に降るカイ君。
…どんなに様子が子供っぽくっても、一発で持ち石の名前を当てるユリ先生は正真正銘の先生なんだなと実感した。