水晶の涙
「ぇっ……あぁ、私のラリマーでの特殊能力みたいなものよ。頭の中であなた達の持ち石が水の中にポチャンって落ちた後に出来る波紋を想像するの」
人差し指で円を描きながらの説明に、少しだけ頷いた。
「ポチャン…?」
「そうよ。で、その波紋から発する波動を感じ取って浄化能力を測定するの。貴女の波動はとても大きくて、強力なものね…」
じゃあ、さっきのポチャンって音は…。
そっか、その音だったんだ。
「これ、私の得意技なんだー♪」
と自慢げに話すユリ先生を余所に、自分の中の疑問が一つ解けた。
と、その時。
「…先生、次の人の測定を」
私の幾つか前の席に座っていた女の子が小さく声を上げた。
「ん、そうね。じゃあ次の人ー!」
それからまた測定が再開され、作業に戻った先生の横で私は
暫くの間、じっと水晶を見詰めていた。