トリプルトラブル【完】
 市の体育館の中に無料ジムがあった。

一度器具の取り扱い講習を受けるとカードが発行され、何時でも自由に使用出来た。


二人は早速一緒に講習会に出席後、トレーニングを開始した。


柔軟体操。
トレーニングマシン。
ランニングマシン。
それらを一緒に行う。
苦痛であるはずの強化メニューを、楽しみの道具に変える二人。


珠希と居られることで成長する正樹。
高校を卒業する頃には、すっかりプロレスラーの体が出来上がっていたのだった。




「珠希は一生懸命だった。だからそれに報いるために頑張った。こんな小さな体でプロレスラーになれたんだ」

正樹は又泣いていた。


「こんないい加減な奴が美紀を好きになっても良いのだろうか?」


「何処が?」
沙耶はやっと笑った。




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