カラス君と黒猫さん
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「篠加羅!お前また遅刻かっ!」
「・・・・・・・・・・・・」
月曜。
結局、俺は疲れが取れなかったのか寝坊し、現在4時間目の数学中に登場した。
「カラスーぅ、夜中までなにやってたんだ?」
笑う友人が目に入り、俺も笑い返す。
「何もしてない」
「本当か?」
ざわり、と騒がしくなってきたクラスを静める先生。
席に着いたとき。
(あ、)
授業中なのに、廊下を歩いている黒い生徒。
(黒猫さん)
はたと目が合う。
少しだけ、黒猫さんが笑った気がしたから、俺も笑い返した。