カラス君と黒猫さん
シャワーを終えて、黒猫さんの様子を見に、部屋に入る。
相変わらず寝たまんま。
と言うか、普段からあんまり寝ない人だよね、バイトばっかりで。
こないだも夜遅くまでガソリンスタンドでバイトして寝不足だとかなんだとか。
そのツケが今きてそう。
と、ベッドの端に座って様子を見ていたら。
「ん、」
服に違和感。
見れば、白い手が俺のシャツの端を引っ張っていて。
「ちょ、黒猫さ・・・・・・・・・・っ、」
その顔は、寝たまま。
なのに、物凄い馬鹿力で。
俺はバランスを崩してベッドに流れ込んだ。