暗がりの夜だから


あんなにも温かい優しさを感じたのは久しぶりであった。

もちろんばあちゃんからはたくさんの愛情を注いでもらっていたが、家族以外からははじめて。

話しかけられても無口でニコリともできない俺に、じいさんは―…小さなオパールをくれた。

盗み以外ではじめて手にした宝石だった。

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