暗がりの夜だから


あの、ハロウィンの夜からずっと―…

來斗だけを想ってる。


「…そのオパールじゃなくて、こっちのほうが梨里っぽい。」

そういって來斗が差し出すのは、

「誠実、心の平和、勝利、…純愛。」

「え?…これって…。」

「アメジスト。」

きれいな紫色をしたアメジストの、ネックレス。

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