暗がりの夜だから


大泣きの私の手の上にそっと重ねられた、あたたかいライトの手。

きゅっと握りしめられると、胸まで締め付けられるような気がした。


「…辛くて、悲しくて…泣きそうになった夜は、空を見上げて。」

優しく響くライトの声につられ、空を見上げる。

「たくさんのあの星屑のなかに…、会いたい人は…いる……。」

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