暗がりの夜だから


だんだんと小さく、か弱くなっていったライトの声。

ライトの横顔をみると、どことなく浮かなく、とても悲しい表情をしていた。


「…無数に散りばめられた星屑は、みんなで僕らを照らしてくれる。」

悲しくも優しく笑うライトの横顔に釘付けになる。

「…ひとりじゃないよ。みんなが、いる…って。」

見つめていた横顔が、私を見て微笑む。

そこに先程の悲しみは、なかった。

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