暗がりの夜だから


「……らい…とっ…?」

不安気で、か細い私の声で紡ぎだされた名前に…――

彼は、極上にとろけそうな甘い笑顔を浮かべる。

「…気づくの遅すぎ。」


彼は、私の愛しい人…―。

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