イケメン大奥

「あたしも、レイ、貴方に印をつけることにする」

溢れてくる想いを

どうしようもない想いを、
吐き出しても訴えても、だれもどうしようもない、

「上様」であろうとも、

好きで
もっとその男性を見て居たいという切望は、叶わない。


ならば、

あたしは上様であるうちに、
レイへの想いを上様らしく伝えよう。


「貴方に命じます。上臈御年寄の役を解き、お目見え以下とします」


これで、

後に来る上様に、

あなたの姿を見せなくてすむ。



こんなに自分の中に、意地悪な嫌な部分があって、行使できる
権力によって
ひとりの男性を独占しようとする気持ちがあるなんて。



嫉妬だね。


醜いね……、

それでもレイの胸の中に他の女性が抱かれて、
安らぎを得る事を考えると

息が出来ない位、苦しいんだもの。


「謹んでお受けいたします」

お目見え以下、それは

今、この時、あたしの目の前を去るという事でもある……。


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