シンクロニシティー
彼の声が届いたのか、奥からもう一人男が出て来た。
中肉中背でこれと言った特徴はなく、しいて言うなら、明るめの茶髪、ゴツいシルバーのイヤーカフを左耳に付けているぐらいかな。
こちらは知らない人。
けれど、ナッチとは顔見知りらしく、「なっちゃん、いらっしゃい。待ってたよ」と親しげに声を掛けて微笑んだ。
「昨日、話してた子?」
イヤーカフの彼は私にチラと視線を寄越して言い、薄く微笑んだ。
自分の知らないところで、勝手に話題にされていることが不快だった。
それがどんな内容だろうと、気持ちいいものじゃない。
「うん、そう。可愛いでしょう?」
「可愛い……てか想像以上でビビった」