シンクロニシティー


 男って……
 どうしてこうも軽々しく、『可愛い』という曖昧な評価を口にするのか。

 もう本当にうんざりだ。


 私は愛想笑いすらできなかった。




 受付を済ませて告げられた部屋へ入室した。


 ナッチが先に歌うのは、もうお約束みたいになっていて。
 私は歌が得意ではないから、いつもグズグズ迷って選曲に恐ろしく時間が掛かる。

 だから――
 本当はカラオケ自体、好きじゃないし、行きたいとも思わない。

 ナッチに付き合って仕方なく、が本音だ。


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