シンクロニシティー
「ああ、そうか、わかったよ。ちゃんと話すからお前は何も心配すんな。俺は教師だ。道を誤ってる生徒を正しい方向へ導く義務がある。これはお仕事なんだよ。

だからその手、放してくれる? ク・レ・バ・ヤ・シ・くん?」


シュウの手が、諦めたように神崎の手首から剥がれ落ちた。



「シュウ、助けて。指導なんかされない。

また、犯される」


絶望の中、震える小声で訴えた。


途端、シュウが目を見張る。

「コト……それはどういう……」


「コイツのは指導なんかじゃないよ、レイプだよ! 無理矢理ヤラれる。助けて、シュウ!」

我を忘れて喚き散らして、必死でシュウに訴えた。


堰を切ったように涙が溢れ出た。激しく泣きじゃくる私を見たシュウの顔が、悲痛なほど歪んで。



また私は、自分本位で愛する人を苦しめている。


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