シンクロニシティー
「何、根も葉もねぇ大嘘ブッこいてんだよ？　てめぇはほんっと、どうしょうもねぇクソガキだな」

神崎は平然として言い、ヘラリと嘲笑を浮かべた。



「嘘なんかじゃないっ！　信じて、シュウ」

無我夢中で叫んだ。



「先生……。どうして……？　あなたがしてることは犯罪だ。もうこれ以上罪は……」


「罪を犯してんのはお前らの方だろ？」


哀しげなシュウの呟きに、神崎が被せて言い放った。



「ダメでちゅよーコトちゃん。血ぃ繋がってるのにセックスしちゃあ」

私に向き直った神崎が、にやけながらふざけた赤ちゃん言葉で言う。そうして可笑しそうに喉を鳴らして笑った。



激しい嫌悪に吐きたくなった。


こんなヤツに、私たちのことをとやかく言われたくない。この大切な……儚くて脆い小さな幸せを、この男が口にするなんて絶対に許せない。


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