色をなくした世界
「雪ちゃん・・・聞きたい事があるんだ」


雄大の声が静かな部屋に響く。


「うん?どうした?」


雄大の胸から顔を上げずに聞き返せば、雄大の肩が震えているような気がする。


「・・・・・・・・一馬と付き合ってるの?」



小さな声だが、はっきりと雪乃の耳には聞こえてきた。


「・・・・・・・・・」


何も言わない事が雪乃の返事だった。


-ガシ-

「何で?何でなの?・・・・和哉の事は・・・・」


和哉と言えば雪乃が止まると知っていて・・・話す自分は卑怯者だ。


「和哉の事はもう忘れたの?それとも一馬が和哉に似ているから?」


雪乃の顔がみるみる変わっていくのが分かる。


「一馬を和哉の代わりにするの・・・・?」


言葉で人を傷つける事ができるのは人だけだろう。


こんな事が言いたい訳ではないのに・・・。


何も言わない雪乃に更に腹が立ってくる。


「結局雪ちゃんは・・・・和哉の顔なら良かったの?」


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