色をなくした世界
雪乃は声が一馬に聞こえない様手で携帯を抑える。


「雄大君起きたの?」


そう聞けば、雄大は起き上がりこちらに歩いてくる。


雪乃は雄大にちょっと待っててねと言うと、電話に出る。


「ごめんね!雄大君起きたみたいだし、また帰ったら電話かけるね」


それだけ言うと、一馬が止めるのも聞かずに電話を切った。


雪乃が雄大との電話を切り、雄大に向き直ると、雄大はすぐそばにきていた。


雄大の額に振れればまだ熱い。


「ほら早く食べて寝ないと!!」


雄大の前にご飯を並べながら、雪乃は雄大に声をかける。


しかし雄大は先ほどから何も言わず雪乃を見ている。


「・・・・・雄大君?」


そう声をかければ・・・・・


-ガシ-


手を掴まれ、体を引き寄せられた。


一馬の時と違い、慣れている雪乃は何も考えず雄大の背中をなぜてあげるが・・・。
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