色をなくした世界
梓に付いて来てもらい、居酒屋に着くと・・・酔っ払い泣いている和哉としらふで飲み続ける雄大がいた。



「・・・・・何・・・・これ?」



梓が顔を引きつらせながら聞けば、飛び出した雪乃に謝りに行きたいが・・・・梓ちゃんに怒られるのが怖くて行けない。


でもこのまま終わるのは嫌だと雄大に泣きついてきたらしい。


男らしく迎えに行けと言ったが・・・雪乃に嫌われたくないと泣き続け・・・この状態になったようだ。



喧嘩らしい喧嘩もした事がないため、仲直りの仕方を和哉も雪乃も分からなかったのだ。



梓の冷たい目と、雄大の生暖かい目が雪乃を見ているのを感じる。



雪乃が「和君帰るよ・・・・」と声をかければ、ごめんねと体に巻きついてくる。



それを見て梓は和哉に目で殺さんばかりに鋭い目を、雄大は雪乃に優しい目をくれた。



タクシーに乗せて家まで帰れば、雄大が和哉を運んでくれ・・・・



「結婚式楽しみにしてるからね?」



もう喧嘩するなよ?と帰って行った。



その後も喧嘩をすれば・・・いつだって雄大の電話で仲直りをしていた・・・。
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