色をなくした世界
その雄大が和哉の気持ちを伝えに来た。



「和哉は雪ちゃんの幸せだけを願ってる」



「和哉は雪ちゃんが後を追う事を望んでいない」



だから生きろ・・・・そう伝えに来た。



雄大の言葉だから・・・生きてみようと思ったのだ。



和哉が雄大の言葉は自分の言葉だと言っていたから・・・・。



あの日来たのが雄大ではなかったら・・・・例え梓でも雪乃は死んでいた気がする。



お互い半身をもがれたような二人だったから・・・・お酒を飲み泣けた。



雄大が大声で泣いた時・・・・雪乃は悲しいのは自分だけではないと思えた。



あの時悲しみを分け合ったような気がした。



生きているのは雄大がいたからなのに・・・・私はその雄大君を傷つけた・・・。
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