色をなくした世界
目を覚まして一番最初に目に入ったのは・・・泣きそうな顔の雄大。
「・・・・・雄大・・・・君?」
布団から手を出し、顔に触れようとするが・・・・振り払われた時の事を思い出す。
伸ばした手を引っ込めようとすれば、その手を雄大が握ってくれる。
熱がある為か、冷たく感じる雄大の手は気持ちが良かった。
そのまま手を握る雄大に、雪乃は起き上がろうとするが、雄大に止められてしまう。
「そのまま寝てなよ・・・まだ熱も高いみたいだし」
手を握ってない方の手で額に振れれば、雪乃の額はだいぶ熱かった。
「風邪・・・俺がうつした。本当にごめん・・・・」
雄大が頭を下げようとするのを、雪乃の手が止める。
雪乃の顔を見れば、苦しそうな顔で必死に首を振っている。
熱の為声もあまり出ない雪乃は、それでも一生懸命伝えようとしてくれる。
「雄大君・・・は・・・・悪く・・・ない・・・よ?」
それが熱の事だけを指しているわけではないと言う事が雄大にも分かる。
雄大が下を向き、握っている手を更にギュッと握る。
「・・・・・雄大・・・・君?」
布団から手を出し、顔に触れようとするが・・・・振り払われた時の事を思い出す。
伸ばした手を引っ込めようとすれば、その手を雄大が握ってくれる。
熱がある為か、冷たく感じる雄大の手は気持ちが良かった。
そのまま手を握る雄大に、雪乃は起き上がろうとするが、雄大に止められてしまう。
「そのまま寝てなよ・・・まだ熱も高いみたいだし」
手を握ってない方の手で額に振れれば、雪乃の額はだいぶ熱かった。
「風邪・・・俺がうつした。本当にごめん・・・・」
雄大が頭を下げようとするのを、雪乃の手が止める。
雪乃の顔を見れば、苦しそうな顔で必死に首を振っている。
熱の為声もあまり出ない雪乃は、それでも一生懸命伝えようとしてくれる。
「雄大君・・・は・・・・悪く・・・ない・・・よ?」
それが熱の事だけを指しているわけではないと言う事が雄大にも分かる。
雄大が下を向き、握っている手を更にギュッと握る。